UMCの事業

プロフィール

 ユー・エム・シー・エレクトロニクスグループは、世界のトップ50社で4,500億ドルの市場規模を持つ EMS(電子機器受託製造サービス)市場において(『Manufacturing Market Insider』誌 2022年3月発表) 売上高で世界規模を誇りかつ日本でもトップクラスの「日本発のものづくり」企業です。

 技術面・品質面での高度な要求水準により高い参入障壁がある自動車関連メーカー向けの走る・曲がる・止まるに 関連する重要保安部品など車載電子機器に加えて、品質と耐久性が要求されるOA機器では、 メインボードや周辺機器などを幅広くボリューム生産しています。 また、産業機器では、ロボット向け機器、データセンター向けのサーバーやストレージなどシステムの製造・試験までを行っています。

 このように高い信頼性が必要とされる機器を主力とされている顧客に対応するなど EMS業界でも独自の製品ポートフォリオを構築しています。

 顧客メーカーの設計・開発思想を実現し、販売戦略を支える課題解決力と、 日本のものづくりの品質をグローバルに展開するマネジメント体制や自社開発の製造設備を活かしたものづくりにより、 顧客メーカーのあらゆる課題に応えていくことを目指します。

EMS事業

 EMS事業では、委託メーカーの最終製品に向けた設計・開発思想との連動が前提となりますが、こうした顧客視点に立った考え方は、 一朝一夕に確立できるものではありません。「ものづくりは人づくり」と言われるとおり、「日本のものづくり」を世界で実現するには、 全社員が思想・考え方を共有し、全社的に課題解決に取組む姿勢が重要となります。

 当社グループは、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、 どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供できることが強みであると考えております。

【特長】

特長

事業の形態として、次の3種類に大別されます。
(a)当社で設計、部品調達、生産を行い納入する。 (b)顧客の設計に基づき、部品調達、生産を行い納入する。 (c)顧客の設計、顧客からの部品支給(有償・無償)により、生産を行い納入する。

 いずれの事業の形態も、自社ブランドではなく、顧客であるメーカーの販売戦略に基づいて生産委託を受け、それを実現するものであります。

企画・設計から完成品まで

●生産改革

 三票制による生産改善活動やSE活動を実施し、シンプルな機構、標準技術・標準部品の組み合わせ等による最適工程設計を図るとともに、内製設備の活用を含めた品質向上、 自動化設備・半自動化設備導入による生産効率向上を実現し、高付加価値受注に結び付けることを可能といたします。

生産改革 生産改革

●システム統一

SAPシステム導入による全体最適

 グループ全拠点でSAPシステムを導入し、統一化されたグローバルシステムを構築。トレーサビリティシステムの構築や部品情報DBの運用、最適値・最安値調達の拡大、マスターデータの集中管理、拠点間での在庫流用等を可能とし、生産性向上を実現します。

●グローバル調達

 サプライヤーの拠点分散とセカンドソースの確保をしつつ、システム統一と業務の標準化を進め拠点間の差異を少なくし、適地購買を目指しております。
 当社グループは、EMS事業として車載機器、産業機器、OA機器、コンシューマー製品、情報通信機器、その他と幅広い分野の電子機器の受託製造販売を行っております。

【製品分野別の特徴】

(1)車載機器:

日系だけでなく欧米系も含めた自動車完成品メーカーの一次請け企業を通じて、車載用電子機器を供給しております。高い技術力が求められ、企画から量産まで長期間を要するものの、一度受注すると安定的な生産が可能となります。近年、環境対応車のインバータ機器に注力しております。

車載機器

(2)産業機器:

車載機器同様、量産開始後、受注量の振幅が少なく、工場の安定操業で効果的な製品分野となります。
現在の主力製品は、インバータ、サーボモーター、ICテスター用電子基板、スマートメーター機器、小型インバータ完成品半導体試験装置完成品等があります。

産業機器

(3)OA機器:

プリンタ等の各種基板を製造し、ほとんどの業界大手メーカーと取引をさせていただいております。
中国に加え、ベトナムも主力生産拠点化されてきており、その受け皿となっております。

OA機器

(4)その他:

アミューズメント分野は、ゲーム機用モジュール製品、音声・画像制御基板等があります。また、医療機器等の電子機器があります。